2声部が重複する場合の入力





 演習課題Aの3段目の3小節目の下段で2声部の音が重複してしまうところがあります。





この部分なんですがそのまま入力しようとすると下段の2つ目の全音符を入力しようとしたところで警告音が出て入力が出来ません。

これはコードではないとみなされて1小節に入れることのできる音価を超えてしまうためにこのようになります。

この部分を入力するためにはレイヤーという機能を使う必要があります。
レイヤーとは





 PrintMusic/Finaleの場合、楽譜は4枚の透かしたフィルムと小節線などの楽譜の基本的なものが書かれたものが重なって楽譜を構成しているとイメージして下さい。

 この透かしたフィルムのことをレイヤーといいます。通常はこの1枚目のレイヤーを使用して楽譜を作成していきますが、この解答例のように通常のままで入力できない部分がでてきた場合にレイヤーを使用すると解決できることがあります。





 入力方法ですが、下段の2つめのGを入力する場合まず、入力するレイヤーを切り替えます。

 切り替える方法なのですが、左下にレイヤー切り替えボタンがあります。通常はこのボタンは1が押し込まれているはずです。これで現在入力対象になっているレイヤーは1だということになります。音程の重複する音符を入力する場合には別々のレイヤーに入れる必要がありますのでここでは2番目のレイヤーに入力することとします。

レイヤー切り替えボタンの2をクリックします。するとこれで入力対象のレイヤーが切り替わりました。





楽譜の見た目は変わらないのですが、ステップ入力パレットの音符の色が赤くなっているのが分かるかと思います。





この状態で、ステップ入力パレットから全音符をクリックして入力し、必要に応じて音符の場所を移動させてください。
 赤色の音符ですが、レイヤーごとに音符の色が決められていて2番目のレイヤーを使って入力した音符はこのように赤くなります。

 これは、レイヤーを解りやすくするために色わけしているだけですので、印刷する際には問題なく黒で印刷されます。